歴史ある大企業に勢いが失せて、斬新な発想の起業家たちに期待が寄せられています。彼らのベンチャー企業は高度なIT技術に支えられ、インターネットを介して世界に広がるボーダーレス事業を展開します。ダイナミックな事業モデルには驚かされ、目を見張るものがあります。“CoWorkers’ ADHOC”を訪ねてくださる方にも、素晴らしいビジネスモデルを事業化しようとされているケースがあります。客観的にも事業性のあることは良く理解でき、その人たちは、事業家となるべく熱意と誠実さをも備えています。
しかし、往々にして事業家として必要な「何か」が欠落していることがあります。「事業家」とは、事業を起こして、それを経営する人を言います。起業するに必要な発想と熱意は備えているにもかかわらず、それを継続して成長させるための「経営」の力が弱いのは困ったことです。欠落している「何か」とは、まさしく「経営力」です。
日本では、起業して5年以内に85%もの企業が倒産・廃業すると言われています。事業は、優れた事業モデルと熱意さえあれば成功するほど甘くはありません。若い起業家は、事業を推進すると同時進行でも、経営について真摯に学ぶ心構えを持ってほしいものです。
私が講師を務めるBBT大学でも、働きながら経営を学んで学位を取得できるようにカリキュラムされています。マーケティング、財務計画、組織論、リーダー論・・・学ぶことは沢山あります。
もちろん“CoWorkers’ ADHOC”では、会員のみなさんを中心に事業相談を受けています。気軽にご相談ください。